注目① タフガイたちの攻防
戦い方が異なるアルゼンチンとクロアチアではあるが、身体的・精神的なタフさにおいては共通だ。
アルゼンチンは全選手が”メッシのために”、という気持ちで戦っているし、クロアチアは前回大会でも見せた異次元のタフさを今大会も見せつけている。
特に注目しているのは、両チームの中盤3人です。
アルゼンチンは、エンゾ・フェルナンデス、デ・パウル、マク・アリスターの3人。
ベンフィカ所属のフェルナンデス(21歳)に関しては、プレーをあまり見たことがありませんでしたが、個人的にはかなりのサプライズ。顔は若干の幼さはありますが、プレーの信頼感は抜群ですね。
デ・パウルはこちらが心配してしまうほどハードワークをしていて、アルゼンチン代表では絶対的な地位を確立。あと、時間稼ぎが得意だから、アディショナルタイムが長くなる。
マク・アリスター(23歳)は、ブライトンでもいいプレーをしていて、今大会はスタメンの座を獲得。普段はクール顔だが、オランダ戦で見せた狂気的な表情は個人的には好き。
一方のクロアチアは、ブロゾビッチ、モドリッチ、コバチッチのお馴染みの3人。
私はブロゾビッチのひょうひょうとしたプレーがお気に入りなので、できるだけ長く見たいです。ちなみに、ブラジル戦の走行距離は途中交代ながら15.69kmでトップ。
モドリッチは言わずもがなですが、特にブラジル戦でのプレーは圧巻でしたね。緩急をつけたドリブルや危機察知能力が抜群で、120分持つなんて異常。
コヴァチッチはぬるぬるとドリブルする推進力が見てて気持ちいいです。まだ、目立った活躍はしていませんが汗かき役として奮闘中。
比較的若くエネルギッシュなアルゼンチンと玄人がそろうクロアチアの中盤の攻防に注目。
注目② レジェンドの悲願へ
アルゼンチンとクロアチアのもう一つの共通点は、絶対的なレジェンドがいることです。
アルゼンチンはメッシ、クロアチアはモドリッチ。
メッシとモドリッチは、かつてバルセロナとレアル・マドリードという世界的ビッグクラブで競い合ったライバルで、共にチャンピオンズリーグ制覇、FIFA最優秀選手賞を受賞した経歴をもつ。
ただ、お互いにFIFAワールドカップを制覇した経験がない(準優勝はある)。W杯制覇を目指すには年齢的にも今大会が最後になるだろう。
どちらが有終の美を飾るのか注目。
個人的には昨シーズンのCLラウンド16(レアル・マドリードvsPSG)で、ドリブルするメッシに対しモドリッチがスライディングで止めた際、両選手が何事もなかったかのように振舞ったシーンが忘れられないので、どちらにも勝ってほしい。
注目③ ロメロvsペリシッチ
おそらく壮絶な試合になるであろうこの試合で、個人的に最も注目しているポイントは「ロメロvsペリシッチ」の対決。
ご存じだと思いますが、ロメロとペリシッチはトッテナムで一緒にプレーしているチームメイト。
準決勝では、ロメロが右CB、ペリシッチが左WGになるのでマッチアップするはずです。
狂犬ロメロと鉄人ペリシッチの対決はどちらに軍配が上がるのか注目。
どちらも応援していますが、ロメロがペリシッチに怪我をさせることだけは勘弁。。。