【徹底解説】セリエA衰退の原因ともなったカルチョ・スキャンダルとは一体なんだったのか

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イタリア・セリエAを揺るがした「カルチョ・スキャンダル」をご存じですか?

簡単に言うと、クラブ上層部が審判を買収・脅迫するという考えられない事件のことです。

この記事では、カルチョ・スキャンダルの概要とカルチョ・スキャンダルが及ぼしたセリエAへの影響を考察します。

 

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カルチョ・スキャンダルとは

「カルチョ・スキャンダルってなに?」

「聞いたことはあるけど、詳しくは知らない」

そのような人は多いと思うので、まずカルチョ・スキャンダルの概要を見ていきましょう。

概要

カルチョ・スキャンダルとは、2006年5月に発覚したイタリアサッカー界を巻き込んだ一大スキャンダルのことを指します。

具体的には、ユヴェントス側が1997‐98シーズンのインテル戦での審判を買収したのではないかという疑惑とユヴェントスの選手がドーピングをしたのではないかという疑惑が発端となり調査が始まりました。

また、ユヴェントス以外の複数クラブの幹部も組織的に審判の買収・脅迫などを行ったのではないかとという疑惑が持ち上がりました。

 

一連の疑惑が持ち上がり調査が始まると、カルチョ・スキャンダルの主犯格は当時ユヴェントスのGMであったルチアーノ・モッジとユヴェントスのCEOであったアントニオ・ジラウドであることが判明しました。

その他にも関与した人や協力者がいますが詳しくは後述します。

 

この騒動は、2005年頃から多くの不正疑惑が明るみになり始め、2006年4月に盗聴により不正が発覚しました。

 

原因

「なんでカルチョ・スキャンダルが起きてしまったの?」

このような疑問を持つ人もいると思います。

確かに、今のユヴェントスの強さを見るとわざわざ不正をする必要はないように思いますが、当時のユヴェントスのチーム状況はかなり厳しいものでした。

1986‐87シーズンから1993‐94シーズンの8年間、リーグ優勝は0回。

さらに、本拠地移転による観客動員数の低下やスポンサー資金の回収が縮小するなど、経営面でも困難な状況にありました。

このようなチーム状況(セリエAがマフィアとの関係が深いことも原因)から、審判を買収、脅迫するに至りました。

関係者

カルチョ・スキャンダルはユヴェントスの上層部だけにとどまらず、イタリアサッカー連盟(FIGC)や審判協会(AIA)も関与している非常に根深い問題でした。

主犯格は先述の通りユベントス元GMルチアーノ・モッジ※とユベントス元CEOアントニオ・ジラウドです。

 

※ルチアーノ・モッジとはイタリアサッカー界で絶対的な権力を持つ人物であり、モッジの息子であるアレサンドロは、一流プレイヤーの代理人業務をマネジメントする「GeaWorld」のオーナーを務めておりセリエAの複数クラブに多大な影響力を持っていました。

GeaWorldの契約していた選手の中には、フランチェスコ・トッティ、アレッサンドロ・ネスタ、エセキエル・ラベッシ、チーロ・インモービレなど、名立たる選手が揃っています。

参考:https://geaworld.com/

 

◆関与したクラブ

ACミラン、フィオレンティーナ、ラツィオ、レッジーナなど

 

◆協力者

イタリアサッカー連盟(FIGC)元会長:フランコ・カラーロ

審判協会(AIA)元会長:トゥーリオ・ラネーザ

 

上記の通り、イタリアサッカー協会や審判協会も協力していたことから、カルチョ・スキャンダルの根深さを感じることができるでしょう。

カルチョ・スキャンダル発覚後

カルチョ・スキャンダル発覚後は、ユヴェントスから主力選手が流出することとなり、戦力がダウンしました。

また、カルチョ・スキャンダルに関与した人やクラブはそれぞれ処分を受けることとなりました。そりゃ当たり前ですね。。

さらに、主犯格のユヴェントスの場合は2004‐05と2005‐06シーズンのスクデット剥奪かつ、二部リーグに降格処分を受けました。これだけの処分を受けて2011‐12シーズンから9連覇するって凄すぎますね。

 

セリエAの試合を現地観戦したい人に向けてこちらの記事で各クラブの本拠地を紹介しているので合わせてご覧ください。

カルチョ・スキャンダルがセリエA衰退の原因?

ここからは、カルチョ・スキャンダルがセリエA衰退の原因になったのか考察していきます。

 

カルチョ・スキャンダル前後でセリエA所属クラブのUEFAチャンピオンズリーグでの成績はどのように変化したのか以下に示しました。

 

◆1992‐93~2005‐06

ベスト4:12クラブ

準優勝:6クラブ

優勝:3クラブ

 

◆2006‐07~2019-20

ベスト4:5クラブ

準優勝:2クラブ

優勝:2クラブ

 

以上からわかる通り、カルチョ・スキャンダルが発覚した2006年以降、セリエA所属クラブのCLでの成績は著しく低下しています。

 

 

まとめ

以上、この記事は終了です。

カルチョ・スキャンダルがイタリアサッカー界に及ぼした影響は多大なものでした。

ただ、現在のセリエAは一流選手が数多く在籍し、かつてないほどの盛り上がりを見せています。

これから、イタリアサッカー界はどのように変化してくのか、楽しみに見ていきましょう。

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