NPBとMLBの営業利益の差は6倍以上?NPBとMLBの収入源とは何かざっくり解説!

プロ野球

NPB(日本野球機構)の営業利益はどれぐらいか。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済的損失が膨れ上がっているというニュースを見たことがある人は多いと思います。

実際にスポーツの試合やイベントは軒並み中止や延期となり、スポーツ界の経済的損失は言うまでもありません。

そこで、この記事ではNPBとMLBの経済活動の違いに焦点を当て、それぞれの営業収益や収入源を紹介し、NPBの営業収益がMLBの営業収益に比べて6分の1程度しかない理由を合わせて解説します。

 

NPBの営業収益

2017年度のNPBの営業収益は約1800億円であった。これは概算での数値で、理由は決算報告の際、貸借対照表(バランスシート)のみが開示され売上高や販管費、営業利益はほぼ開示されないためです。

ほぼ全部の球団は決算開示を行っているが、読売ジャイアンツや中日ドラゴンズは親会社が非上場企業であるため非公表となっています。

現在の各球団の経営状況は概ね順調で黒字球団が多数あります。中でも福岡ソフトバンクホークスは年々売り上げを増しています。

 

続いて、NPB球団の主な収入源を紹介します。

 

MLBをビジネス観点で楽しみたい人はこちらの書籍をご覧ください⇩

ビジネスマンの視点で見るMLBとNPB: ダルは謝る必要なし!星野監督はコンプラ違反! (フィギュール彩)

 

NPB球団の主な収入源

NPB球団の主な収入源は以下の通りです。

  • スタジアムへの入場料
  • グッズ販売
  • 放映権料
  • ファンクラブ会費

日本のプロ野球は、12球団の大半が入場料や物販を大きな収入源としており、例年は1試合あたり1億円の平均売り上げがあるそうです。

 

代理人が語るNPBとMLBの契約内容の違いはこちらの書籍で詳しく解説されているので興味のある方は読んでみてください

代理人だからこそ書ける 日米プロ野球の契約の謎 (ポプラ新書)

 

MLBの営業収益

2018年度のMLBの営業収益は103億ドル(約1兆1433億円)を超え、この数字はNPBの6倍以上の数値です。

 

MLB球団の主な収入源

MLB球団の主な収入源は以下の通りです。

  • スタジアムへの入場料
  • グッズ販売
  • 放映権料

MLB球団の主な収入源は、NPB球団とほぼ同じです。

ではなぜ、これほどまでNPBとMLBの市場規模に差がついてしまったのかでしょうか。

 

NPBとMLBの収益が大幅に違う理由

NPBとMLBの収益が大幅に違う理由は何か、以下に示した。

  1. NPB12チームに対し、MLB30チーム
  2. チケット単価の違い
  3. 放映権料やスポンサー収入の違い

それでは、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

詳細は以下の記事を参照⇩

https://blog-my-time.com/npb-broadcast-rights/

 

1.NPB12チームに対し、MLB30チーム

NPBは12チームであるのに対して、MLBは30チームもあるので単純に考えるとMLBのほうがリーグ全体の収益は大きくなるはずです。

また試合数にも違いがあり、NPBは144試合であるのに対してMLBは162試合もあります。

以上のことをふまえると、MLBのほうがリーグ全体の収益が多くて当然です。

 

2.チケット単価の違い

NPBとMLBではチケット単価や販売方針が違います。

 

MLBの場合は、MLB全30チームの普通席の平均チケット価格は32.99ドル(約3629円)です。

その他に「クラブシート」と呼ばれる座席(様々なサービスを受けられる高級席)があり、全座席数の10~20%程度を占めます。クラブシートの平均価格は119ドル(1万3000円)であり、最も高額なニューヨーク・ヤンキースのクラブシートは1500ドル(約16万5000円)もします。

ちなみに、2019年度の平均観客動員数はNPBで約3万人、MLBで約2万8千人とNPBのほうが多いにもかかわらず、チケット収入はMLBのほうが多いことを考えると、NPBのチケット単価が安いことが分かります。

 

また、MLBとNPBではチケットの販売方針が異なります。

NPBでは1試合ごとにチケットを購入する場合がほとんどですが、MLBでは観客の50%はシーズンシートを購入しています。

シーズンシートを販売することのメリットは、チケット販売数がシーズン中のチーム戦績や天候に左右されず、安定したチケット収入を得られる点が挙げられます。

一方、1試合ごとのチケット販売では販売数がチーム状況や天候に左右されやすく、チケット販売が非効率となります。

 

つまり、MLBではいかに効率よくかつ高価格でチケットを販売できるか考えぬかれています。

 

日本プロ野球を経済学の観点で分析した良書はこちらから⇨プロ野球の経済学

 

放映権料やスポンサー収入の違い

NPBでは球団ごとにスポンサー契約や放映権契約を締結しているため、球団格差が拡大しています。

 

一方、MLBではキー局との放映権契約とスポンサー契約はすべてMLBが一括管理しているため、球団格差の拡大を最小限に抑えています。

2020年現在、MLBは36社とスポンサー契約を結んでいますが、それらのスポンサー契約はMLB機構が代表して契約交渉を行っている為、収益は全30球団に分配されています。

また、キー局との放映権契約もMLB機構が代表して契約しており、収益は全30球団に均等に分配されています。ちなみに、MLBはキー局と2021年まで8年間の放映権契約をしており、放映権収入は総額120億ドル(約13兆円)です。したがって、放映権収入の分配金だけで、球団あたり年間5000万ドル(約55億円)となり、2019シーズンの横浜DeNAベイスターズの純利益15億2500万円をはるかに上回っています。

これらの数値を見ると、MLBの市場規模がいかに大きいかわかると思います。

 

MLBが儲かる理由やプロ野球の経営の仕組みをより詳しく知りたい人はこちらの書籍をご覧ください⇩

 

まとめ

NPBとMLBでは市場規模が明らかに違うため営業収益の差が拡大しています。

だだし、NLBのほうが平均観客数が多いため取り組み次第では改善の余地は十分あります。

今後の動向に注目しましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました