2022年シーズンはどのような戦いになるのか。
本記事では、ロサンゼルス・ドジャースの戦力分析とシーズン展望をしていきます。
投手
まず、投手陣から見ていきます。
ドジャースの先発投手は、ウォーカー・ビューラー、クレイトン・カーショウ、フリオ・ウリアスという3本柱が強烈です。加えて、アンドリュー・ヒーニー、デビッド・プライス・トニー・ゴンソリンが控えています。
そんな中、個人的に注目しているのはカーショウです。
シーズンオフに移籍の噂が広がっていましたが、最終的に、「ワールドシリーズ制覇の可能性が一番高い球団」であるドジャースと再契約することになりました。
昨年は、怪我に苦しんだカーショウですが、実績と経験は申し分ありません。2022年シーズンは、カーショウの完全復活に注目です。
ただ、デビット・プライスは高年俸に見合った成績を残せていない為、今年こそ活躍が求められる。
中継ぎは、フィル・ビックフォード、アレックス・べシア、新加入のダニエル・ハドソンなど、ある程度計算できる選手が揃っています。加えて、ブルスダー・グラテロルやジミー・ネルソンもいます。
敢えて懸念点を挙げるとすると、ケンリー・ジャンセンが抜けた「守護神」の座を誰が埋めるのかです。個人的にはダスティン・メイをクローザーに推しているが、復帰後すぐにクローザーを任せるのは現実的ではない。現時点では、クローザー経験あるブレイク・トレイネンがクローザー最有力と言える。
いずれにせよ、ドジャースはビューラーやうりあすなど強力な先発投手が揃っているため、リリーフがどれだけ粘れるかがカギになるだろう。
〇ウォーカー・ビューラー(27歳)昨年成績:33試合・16勝4敗・防御率2.47
〇クレイトン・カーショウ(34歳)昨年成績:22試合・10勝8敗・防御率3.55
〇フリオ・ウリアス(25歳)昨年成績:32試合・20勝3敗・防御率2.96
Heavy hitters. #PhotoDay pic.twitter.com/o1h4FwyJq2
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) March 17, 2022
野手
ドジャースは、ムーキー・ベッツやトレイ・ターナーなどに加え、フレディ・フリーマンが移籍してきたことで、非の打ちどころがないラインナップとなった。オフにコーリー・シーガーがテキサス・レンジャーズに移籍したことで、戦力ダウンを懸念されていたが、全くその心配がなくなった。加えて、ジャスティン・ターナー、クリス・テイラー、マックス・マンシーなども健在で、今シーズンから導入されたDHを上手く使い、休養を取りながらプレーすることが可能となり、怪我のリスクが軽減されるだろう。
今シーズン、特に注目しているのはコディ・ベリンジャーだ。昨年、ベリンジャーは肩の手術の影響もあり、自己ワーストの打率.165を記録した。ベリンジャーが完全復活することになれば、いよいよ手が付けられない打線が完成する。
▶2019年MLBコディ・ベリンジャーは復活できるのか...
以上を踏まえて、スタメン予想はこうだ。
1番 ムーキー・ベッツ(右)
2番 フレディ・フリーマン(一)
3番 トレイ・ターナー(遊)
4番 マックス・マンシー(DH)
5番 ウィル・スミス(捕)
6番 ジャスティン・ターナー(三)
7番 コディ・ベリンジャー(中)
8番 クリス・テイラー(二)
9番 AJ・ポロック(左)
ドジャースはマンシー、テイラー、ギャビン・ラックスなど複数ポジションをこなせる選手が多いため、様々なラインナップが組んでくるだろう。捕手はウィル・スミスがスタメン起用されるはずだが、オースティン・バーンズも控えている。
こう見ると、控え選手も含めて穴のないラインナップと言える。
総括
ドジャースはビューラーを筆頭に強力な投手陣を要しているが、クローザーを含め、勝ちパターンを早めに見つける必要がありそうだ。
打撃に関しては、フリーマンが加入したことで非の打ち所がない完璧な打線が完成した。
したがって、唯一の懸念点である主力選手の長期離脱が無ければ、地区優勝はほぼ間違いないだろう。