ドジャースは昨年オフにマックス・シャーザー(ニューヨーク・メッツ)とコーリー・シーガー(テキサス・レンジャーズ)をそれぞれ放出し、戦力ダウンを懸念されていたが、抜けた分の後釜がいるためそれほど悲観する必要はない。投手ではクレイトン・カーショウやダスティン・メイが戻ってくる。遊撃手はトレイ・ターナーが控えている。
それよりも、ケンリー・ジャンセンがFAで抜けたことの方がドジャースにとって憂慮すべき事案だ。2012年に抑えに抜擢されて以降、10年間も守護神として活躍し続けた。偶然にも、ジャンセンが抑えを務めた10年間でドジャースは8度地区優勝している。
一方で弊害もあり、ジャンセンが抑えの役割を完璧にこなしてきたことで、ドジャースはジャンセンの後釜を育ててこなかった。
2022年シーズンの守護神候補はブレイク・トレイネンだが、デーブ・ロバーツ監督は中継ぎとして起用したいようだ。他にはアレックス・べシアやフィル・ビックフォードなども候補に挙がっているが、守護神としてはやや心もとない。
私は次期守護神として”ダスティン・メイ”を推したいが、ドジャースとしてはジャンセンとの再契約が最善の選択と言える。
今年は誰がドジャースの守護神に抜擢されるのか注目して見ていきたい。
Dave Roberts said the door is still open for Kenley Jansen to return. He did acknowledge Jansen will do what’s best for his family. #Dodgers
— David Vassegh (@THEREAL_DV) March 14, 2022
〇ケンリー・ジャンセン(34歳)。2010年にMLBデビューし、通算350セーブ達成(ドジャース新記録)。オールスター・ゲーム選出3回、最多セーブ投手1回。昨年成績:69試合・38セーブ・防御率2.22
〇ブレイク・トレイネン(33歳)。ナショナルズ、アスレチックス、ドジャースでプレー。最大の武器は160キロ近いシンカー。昨年成績:72試合・32ホールド・防御率1.99
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