2021年オフにFAとなったクリス・ブライアントの去就に注目が集まっている。
ブライアントは2016年にシーズンMVPを受賞し、シカゴ・カブスのワールドシリーズ制覇に貢献した。
打撃は勿論だが、様々なポジションを守れるユーティリティ性を兼ね備えている点で、ブライアントは多くの球団にとって魅力的な選手だ。
そこで、この記事ではクリス・ブライアントの移籍先として考えられる3つの球団を紹介する。
移籍先はこの3球団
移籍先を予想する前に、クリス・ブライアントの移籍に関するポイントをおさらいする。
- 6年総額1億6000万ドルほどの契約を希望している
- 様々なポジションを守れるユーティリティ性を兼ね備えている
- 打撃の中心となり得る強打の右打者
以上の点を踏まえて、移籍先を考察する。
フィラデルフィア・フィリーズ
1つ目の候補はフィラデルフィア・フィリーズだ。
フィリーズにはブライス・ハーパーという圧倒的なチームの核が在籍しているが、ハーパーに次ぐ選手がやや小粒であるため、長打力のある選手の獲得を熱望している。
その点で本塁打も期待できるブライアントは適した選手だ。
また、ブライアントがサードを守った場合は打線に厚みをもたらせるし、ファーストを守る場合はリース・ホスキンスをDHに配置することで、オーダーに幅を持たせることが可能となる。
加えて、ブライアントとハーパーが同郷(ネバダ州ラスベガス出身)の親友であるという点でブライアントもフィリーズ移籍に前向きだ。
以上を踏まえると、フィリーズはブライアントにとって最適な移籍先であると言える。
ヒューストン・アストロズ
2つ目の候補はヒューストン・アストロズだ。
アストロズは2021年オフにカルロス・コレアをFAで失ったため、強打の右打者を必要としている為、ブライアントは条件に合致した選手だ。
また、ブライアントをサードに配置し、アレックス・ブレグマンをショートに配置することで、コレアが抜けた守備の問題は解消される。
アストロズはコレアに5年総額1億6000万円を提示していた為、ブライアントが希望する6年総額1億6000万ドルほどの契約を結ぶことは可能だろう。
以上を踏まえると、お互いにとって良い移籍になるだろうが、アストロズは未だコレアとの再契約を諦めていないため、ブライアントとの契約は最優先事項とは言えない状況だ。
カルロス・コレアの移籍先予想はこちらから
シアトル・マリナーズ
3つ目の候補はシアトル・マリナーズだ。
プレーオフ進出を目指すマリナーズは、2021年オフに積極的な大型補強を行っているが、ロックアウト終了後も補強の手を緩めることはないだろう。
昨年、マリナーズはMLBワーストのチーム打率.226を記録しており、強打者獲得は最優先事項だ。
積極的な補強で有名なジュリー・ディポートGMは、右の強打者を補強の最優先事項に挙げており、FA市場でブライアントは最適な選手と言える。
さらに、サンディエゴ大学時代に共にプレーしていたポール・セワルド投手がブライアントを説得し移籍を後押ししているそうだ。
以上を踏まえると、マリナーズへの移籍が最も現実味を帯びている。
まとめ
長打力かつユーティリティ性を兼ね備えたブライアントは、多くの球団にとって魅力的な選手であることは間違いない。
ただ、契約交渉を円滑に進めるには、もう少し契約金を低く設定する必要がありそうだ。
ブライアントの今後の動向に注目だ。