こんにちは。
2021年10月10日(日)に開催される出雲駅伝ですが、今年はどこの大学が優勝するのでしょうか。
2021年の出雲駅伝の展望を語ろうと過去の記録に目を向けると面白いデータがありましたので、この記事で紹介します。
そして、そのデータをもとに、東洋大学と駒澤大学のレース展開を展望してみました。
(その他、2021年の優勝予想はこちらの記事で、過去の優勝パターンはこちらの記事でそれぞれ紹介しているので合わせてご覧ください。)
3年生以下で優勝したのは3度のみ
大学三大駅伝の初戦となる出雲駅伝は、全日本大学駅伝や箱根駅伝に比べて区間距離が短いため、長い距離への対応力が足りていないルーキーや下級生の大学駅伝デビューの場に適しています。
したがって、多数のルーキーが出雲駅伝で鮮烈なデビューを果たしています。
しかし、大学スポーツは4年生の力が不可欠という言葉があるように、2000年以降の出雲駅伝で3年生以下で構成されたチームが優勝したのは3度しかありません。
そこで、2000年以降の出雲駅伝で3年生以下のチームで優勝した3校を紹介します。
2006年 東海大学
まずは2006年の東海大学です。
メンバーは以下の通りです。
- 荒川丈弘 3年
- 杉本将友 2年
- 伊達秀晃 3年
- 皆倉一馬 3年
- 藤原昌隆 2年
- 佐藤悠基 2年
この頃の東海大学は出雲駅伝で圧倒的な強さを誇り、2005年~2007年に3連覇を成し遂げました。
なかでも、伊達と佐藤の二枚エースが強烈で、この二人でレースを決めるほどの実力と安定感がありました。
この年は2区の杉本から首位に立ち、3区の伊達が区間賞の走りで後続との差を広げ、佐藤が危なげなく走り切り優勝。
2年生にして学生長距離界のエースであった佐藤がアンカーに控えているという安心感がありますね。
2010年 早稲田大学
つづいて、2010年の早稲田大学です。
メンバーは以下の通りです。
- 矢澤曜 3年
- 大迫傑 1年
- 八木勇樹 3年
- 佐々木寛文 2年
- 志方文典 1年
- 平賀翔太 2年
この年は、出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝の全てで優勝し大学駅伝3冠を成し遂げました。
上記のメンバーを見ると佐久長聖と西脇工業の選手が5人入っており、スーパールーキーとして期待されていた大迫と志方が揃ってメンバー入りしました。
レースは一区の矢澤が区間賞の走りでトップでタスキを渡し、2区以降は危なげなく一度もトップを譲ることなく優勝しました。
この頃の早稲田は、一区でトップに立ち逃げ切るという戦略が多く見られました。
2017年 東海大学
最後は2017年の東海大学です。
メンバーは以下の通りです。
- 阪口竜平
- 館澤享次
- 松尾淳之介
- 鬼塚翔太
- 三上嵩斗
- 關颯人
この年の東海大学は予想通りというか、これから東海大学の時代が来るだろうと予感させられました。
5区の三上以外は2年生でメンバー構成されており、いわゆる黄金世代です。
黄金世代は出雲駅伝で1度しか優勝出来ず、物足りなさは感じますが、駅伝ファンに夢を見させてくれました。
この年のレース内容は、1区阪口が区間賞を獲得しトップでタスキを渡し、3区で3位に順位を落としましたが、4区鬼塚が再びトップに立ち、アンカー関が危なげなくゴールしました。
出雲駅伝エントリーメンバーの5000mの平均タイムはこちらに掲載してあります。
2021年出雲駅伝の展望(東洋・駒澤)
上記のように3年生以下のチームが優勝するのは非常に困難であり、4年生の重要性が如実に表れます。
東洋大学
2021年の出雲駅伝では東洋大学のエントリメンバーは3年生以下のみで構成されており、勝負に出たなという感じです。
とは言うものの、東洋大学は怪我などにより泣く泣く4年生を外したことでしょう。
2021年の出雲駅伝で東洋大学は前半で流れに乗れなければ厳しい展開になるかもしれません。
東洋大学としては1区にスーパールーキー石田洸介を配置し、レースの主導権を握ることが出来れば、上位に食い込む可能性が出てきます。
駒澤大学
2021年の出雲駅伝では佃康平がただ一人4年生でエントリーメンバーに入りました。
今年の駒澤大学は2017年の東海大学と同じような期待感を持たせてくれます。
2年生は、鈴木芽吹、唐澤拓海、花尾恭輔など実力ある選手が揃い黄金世代になりつつあります。
この2年生の上には絶対的エースの田澤廉が君臨しており、優勝候補筆頭です。
今年の駒澤大学の強さはいろいろな勝ち方が可能なところだと思います。
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まとめ
以上でこの記事は終了です。
この記事で紹介したように、やはり大学駅伝では4年生の力が必要になってきます。
今年の出雲駅伝はどのような展開を見せるのか注目です。