第98回箱根駅伝は青山学院大学の総合優勝で幕を閉じた。
今大会は大混戦となり、東海大学や早稲田大学、明治大学など名門校がシード権を逃す結果となったが、順天堂大学や中央大学が上位でフィニッシュし古豪復活ののろしをあげた。
この記事では、東京国際大学のレースを振り返ると共に来期以降の展望をする。
復路で粘り総合5位
今季の東京国際大学は出雲駅伝で初優勝を果たし、一躍大学駅伝の強豪校に仲間入りした。
これまでの東京国際大学は最強留学生ランナーのヴィンセント頼みという印象であったが、今季は同じく3年生の山谷昌也と丹所健も急成長を遂げ、3本柱としてチームを支えてきた。
箱根駅伝では1区山谷、2区ヴィンセント、3区丹所を並べ、往路優勝を目指したが、2区ヴィンセントが区間6位と本調子ではなかったことも影響し往路7位でフィニッシュした。
この時点で、東京国際大学が思い描いていた往路で貯金を作り、復路では貯金を切り崩しながらレースを進めていくというレースプランは崩壊し、シード権獲得も危ぶまれる状況になった。
ただし、復路ではレース前の予想をいい意味で裏切り、復路4位という結果を残し、芯の強さを見せつけた。
次回の箱根駅伝は総合優勝へ
東京国際大学は今回の箱根駅伝で総合5位となったが、10区間のうち4年生は10区野澤巧理のみであるため、次回の箱根駅伝に向けて経験者9人が残る。
さらに、山谷、ヴィンセント、丹所の3年生トリオは最上級生となりさらなる成長が期待できるため、コンディション調整を上手くできれば独走での往路優勝が見えてくる。
次回の箱根駅伝は往路で青山学院大学に2分以上の差をつける必要が出てくると思うので、強力な3年生トリオをもつ東京国際大学は楽しみな存在になり得る。
また、選手層の薄さが問題視されていたが復路4位という結果を残し、脱ヴィンセントになりつつある。
一方、特殊区間5区6区は改善の余地がありそうだ。
今回の箱根駅伝では5区倉敷響、6区林優策がそれぞれ区間14位、区間13位と結果を残せなかったので、上位進出に向けて改善する必要がある。
まとめ
往路優勝を狙った東京国際大学だったが、往路7位、総合5位という結果に終わった。
ただし、次回の箱根駅伝に向けた収穫があり、来期が楽しみだ。