第98回箱根駅伝は青山学院大学の総合優勝で幕を閉じた。
今大会は大混戦となり、東海大学や早稲田大学、明治大学など名門校がシード権を逃す結果となったが、順天堂大学や中央大学が上位でフィニッシュし古豪復活ののろしをあげた。
この記事では、東海大学のレースを振り返ると共に来期以降の展望をする。
総合11位
昨年までは優勝候補にも挙げられていた東海大学であったが、今年の箱根駅伝では総合11位でフィニッシュしシード落ちとなった。
今年は出雲駅伝9位、全日本大学駅伝12位という結果であり、箱根駅伝でも苦戦が予想されていた。
往路はシード権内の10位フィニッシュし、9区終了時点で8位であったが、10区でアクシデントによりシード権外の11位でフィニッシュした。
ただ、5区吉田響が区間2位、7区越陽汰が区間3位と見せ場を作った。
来期は箱根駅伝予選会を突破しなければいけないが、5区吉田・6区川上が強力なので、次回の箱根駅伝では面白い存在になりそうだ。
来季への期待と課題
東海大学はシード権外の総合11位という結果に終わったが、来季に向けた収穫がいくつがあった。
1つめは5区山登りの適任者がいたことだ。
5区を任された吉田響は序盤から快調な走りを見せ、1年生ながら区間2位の走りで順位を17位から10位に押し上げた。
吉田はまだ1年生ということで、5区はあと3年安泰と言える。
また、6区川上勇士も区間6位で好走したので、来期は5区6区で勝負できる。
2つ目は復路でも戦える戦力がいることだ。
10区でアクシデントがあったが、10区以外の6区から9区は全て区間一桁でまとめており、長い距離も対応できることを証明した。
また、東海大学は1・2年に強い選手が揃っているので、駅伝の経験を積めばは面白い存在になりそうだ。
一方、課題は絶対的エースの不在だ。
今年の箱根駅伝で上位でフィニッシュした大学には、チームの核となる絶対的なエースがいる。
青山学院大学は近藤幸太郎、駒澤大学は田澤廉、順天堂大学は三浦龍司、中央大学は吉居大和、東洋大学は松山和希、東京国際大学はヴィンセント。
現在の東海大学は復路で計算できる選手はいるが、往路の主要区間で区間賞争いが出来るチームの核がいない。
したがって、次回の箱根駅伝に向けてはチームの核となる選手の育成がカギとなるだろう。
まとめ
総合11位でフィニッシュした東海大学ですが、来季に向けてた収穫は大いにあった。
まずは箱根駅伝予選会を突破する必要があるが、次回の箱根駅伝では上位に食い込んでくる可能性が大いにある。
今後の東海大学に注目だ。