2022年1月2日に箱根駅伝が行われ、青山学院大学の往路優勝で幕を閉じた。
明日行われる復路でもやはり青山学院大学が有利という見方が多いが、総合優勝を目指す駒澤大学は猛追を仕掛けてくるはず。
この記事では、駒澤大学の往路のレース展開を振り返るとともに、復路のレース展開を展望する。
往路3位に食い込む
今年の箱根駅伝は1区から高速レースが展開され、ハイペースに対応できなかった有力校はその後もきっかけを掴めず下位に沈んだ。
一方、駒澤大学1区の唐澤拓海はラストで集団を抜け出し区間2位でエース田澤にタスキを渡した。田澤は区間賞の走りでトップに立ち、後続との差を広げた。ここまでは駒澤大学の思惑通りだっただろう。
ただ、3区に抜擢された安原が区間16位というブレーキを起こし、5位まで順位を落とした。続く4区花尾も悪い流れを断ち切ることが出来ず、区間9位に終わった。
1つ収穫があるとすれば、5区を走った金子伊吹が粘りの走りを見せ3位に順位を上げたことだ。
往路優勝を果たした青山学院大学の選手層を考えると、駒澤大学の総合優勝はかなり厳しい状況になったが、可能性はまだ残されているので復路の展望をしていく。
逆転優勝のシナリオ
先述の通り、圧倒的な選手層を誇る青山学院大学を逆転するのは至難の業ではあるが、”逆転の駒澤”と言われるように、これまでに幾度となく復路逆転を成し遂げてきた。
青山学院大学と駒澤大学の差は3分29秒なので、単純計算すると1区間で40秒弱詰める必要がある。
その為には6区・7区からある程度突っ込んでいく必要がある。
6区にエントリーされた篠原は山下りの経験はないが、スピードがあり大八木監督が自信をもっているそうなので、上手くハマれば区間賞争いに食い込む可能性がある。
7区は鈴木芽吹が当日変更される可能性が高いが、状態がどれほど戻っているかが心配である。ただ、鈴木は爆発力があるためこの区間で1分ほど詰める可能性を秘めている。
8区・9区・10区を青山学院大学と比較すると、駒澤大学は戦力的に落ちてしまうので、出来れば7区終了時点で青山学院大学が見える位置につけておきたいところだ。
いずれにしても、復路の最重要区間は6区になると思うので、6区でどれだけ攻めた走りを出来るのか注目したい。逆に6区で離されることがあれば勝負が決まったと言っていいだろう。
まとめ
駒澤大学は往路でやや出遅れてしまい、総合優勝は遠のいたように見えるが昨年も10区で逆転したように底力がある。
今年も昨年同様の大逆転を起こしてくれるのか注目です。