第98回箱根駅伝は青山学院大学の総合優勝で幕を閉じた。
今大会は大混戦となり、東海大学や早稲田大学、明治大学など名門校がシード権を逃す結果となったが、順天堂大学や中央大学が上位でフィニッシュし古豪復活ののろしをあげた。
この記事では、青山学院大学のレースを振り返ると共に来期以降の展望をする。
原采配が”ズバリ”的中
圧倒的な強さで総合優勝を成し遂げた青山学院大学は、往路に太田蒼生と若林宏樹という2人の1年生を配置し、結果的にはこの原采配がズバリ的中した。
太田は大学駅伝デビュー戦であり、若林は出雲駅伝・全日本大学駅伝で失敗しており青山学院大学のオーダーの中では穴とみられていた。
しかし、太田は区間2位、若林は区間3位と良い意味で期待を裏切り往路優勝の立役者となった。
さらに、復路に岸本大紀と佐藤一世を配置出来たのも非常に大きかっただろう。
青山学院大学としては復路に岸本と佐藤がいることで、往路優勝をしなくても大丈夫という安心感が生まれ、往路の選手は過度なプレッシャーを受けずにのびのびと走れたはずだ。
結果的には往路も優勝し、この時点で青山学院大学の総合優勝はほぼ確実となった。
フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉
新たな黄金時代に突入か
圧倒的な強さで総合優勝を果たした青山学院大学ですが、意外にも4年生は2人しか出場していないため、来期以降も優勝候補筆頭である。
なかでも、2区近藤幸太郎、5区若林宏樹を来期も固定できることが大きい。近藤はヴィンセント(東京国際)や田澤廉(駒澤)といった大エース相手にもある程度は勝負できる。5区若林も1年生ながら区間3位で走り切ったので、若林が卒業するまでは山登りの心配は必要ない。
また、7区岸本、8区佐藤という新たな鉄板オーダーが誕生し、次回の箱根駅伝でも他大学にプレッシャーをかけることが出来る。
唯一の不安点として、髙橋勇輝が抜けた6区が心配ではあるが、豊富な戦力を揃える青山学院大学には、区間一桁をまとめる選手が控えているだろう。
この盤石の戦力と原監督の手腕を考慮すると、来期の大学駅伝は青山学院大学が席巻する可能性がある。
新たな黄金時代に突入することになるのか、来期の青山学院大学に注目だ。
まとめ
今回の箱根駅伝では原監督の采配がズバリ的中し、圧倒的な強さで総合優勝を果たした。
特に往路を走った2人の1年生には新たな黄金時代突入への期待を感じさせられる。
来期以降の青山学院大学に注目だ。