2021年10月10日に出雲駅伝が開催され、大学駅伝が開幕しました。
出雲駅伝では東京国際大学が圧倒的な強さで初優勝し、優勝候補であった駒澤大学は早稲田大学は思うような走りができませんでした。
2021年11月7日(日)には全日本大学駅伝が開催されます。
全日本大学駅伝は直近5大会でアンカー逆転が4度あり、アンカーに強い選手を持ってこれるチームが優勝しています。
このことを踏まえて、全日本大学駅伝の優勝を予想していきます。
出雲駅伝のアンカー逆転はこちらの記事で紹介しているので合わせてご覧ください。
直近5大会でアンカー逆転は4度ある
それでは、直近5大会でアンカー逆転が行われた例を見ていきましょう。
2016年 青山学院大学
2016年の青山学院大学は大学駅伝三冠を狙っていて出雲駅伝で優勝し、全日本大学駅伝も優勝候補筆頭でした。
レースは1区で8位と出遅れましたその後立て直し、アンカーの一色にタスキが渡った時点ではトップ早稲田と49秒差の2位でした。
一色は前を走る早稲田の安井雄一を猛追し追いつき、そのまま引き離して優勝を決めました。
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2017年 神奈川大学
2017年の神奈川大学は絶対的エース鈴木健吾や3年生の山藤など強い選手が揃っており優勝候補に名を連ねていました。
レースではアンカー鈴木健吾にタスキが渡った時点でトップ東海大学と17秒差の2位でした。
力関係を考えても鈴木健吾の方が上だったので、序盤で追いつきそのまま独走し優勝しました。
2019年 東海大学
2018年から7区の区間距離が17.8kmに伸び、より選手層が厚いチームが有利になりました。
2019年の東海大学は黄金世代が最終学年を迎え優勝候補に挙げらていました。
東海大学は5区でトップに立ちましたが7区で青山学院大学に逆転され、2秒差でアンカー名取にタスキが渡りました。
名取は前半落ち着いて入りましたが、中盤からペースを上げ青山学院大学を引き離し独走で優勝しました。
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2020 駒澤大学
2020年の駒澤大学は絶対的エースの田澤がアンカーに控えていることで、トップをみえる位置でタスキを渡すことが出来れば優勝の可能性がありました。
レースは7区までの選手が粘り、アンカー田澤にタスキが渡った時点でトップ青山学院大学と41秒差の3位でした。
田澤は2秒差でタスキを貰った東海大学名取ともに、青山学院大学の吉田を猛追しついに追いつき逆転しました。
名取の後ろにピタッとくっついていた田澤はラストスパートをかけ名取を突き放し逆転優勝しました。
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今年は東京国際大学と駒澤大学が強い?
先述の通り、近年はアンカーでの逆転が多くアンカーに絶対的エースを配置できる大学が優勝しています。
このことを考えると、イエゴン・ヴィンセントがいる東京国際大学と田澤廉がいる駒澤大学が優勝に近いと思います。
近年の東京国際大学は選手層が薄くアンカーにタスキが渡る前に優勝戦線から離脱していることが多かったですが、今年の出雲駅伝では日本人選手がしっかりと走りトップでイエゴン・ヴィンセントにタスキを渡しました。
もし、全日本大学駅伝でも出雲駅伝のような走りが出来れば、東京国際大学が大きく近づくと思います。
(出雲駅伝は3年以下のチームで優勝しましたが全日本大学駅伝で3年生以下のチームが優勝したのは1度しかありません。詳細はこちらの記事で紹介しているので興味のある人はご覧ください)
駒澤大学は絶対的エースの田澤廉がアンカーに配置されれば確実に逆転することが出来ると思います。
また、田澤は昨年もアンカーを走った経験があるので大きな強みになります。
田澤は日本人対決では勝つこと出来ますが、イエゴン・ヴィンセントが前を走っていたらさすがに逆転することは困難であるので、駒澤大学はが優勝するためには東京国際大学より前にアンカーにタスキを渡すことが絶対条件です。
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まとめ
以上でこの記事は終了です。
全日本大学駅伝は東京国際大学と駒澤大学がアンカーに絶対的エースを控えていることで、レースを有利に展開できると思います。
今年もアンカー逆転があるのでしょうか。